出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-


「瑠璃、俺、考えたけど可笑しなところはないぞ?」

「……」

何で!?

何でないの!?

意味解んない!

私は、渉をジッと見つめた。

そうだ、渉は変な所で天然なんだ。

そうだ、そうなんだ!

そう考えていると、陽翔くんが私の顔を触った。

「先輩、野々宮先輩を見るんじゃなくて僕を見て?」

クイッと顔を陽翔くんの方に向けられる。

「え、えっと……。」

私は、頭が混乱してきた。

すると、

「あれ?野々宮くん?」

可愛らしい声が聞こえた。

この声は!

「由乃~!助けてー!」