出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-


渉と陽翔くんは最近知り合ったばかりだけど仲が悪いみたい。

「何でだ。」

「瑠璃先輩が好きだからです。」

サラッとそんなこと言わないで欲しい。

「関係ねぇ……、離れろ。」

「嫌です。野々宮先輩は、瑠璃先輩といつも一緒にいるんですから、僕がたまに独占しても良いと思うんですが?」

陽翔くん、その言い方は渉が私を独占したいと思ってるみたいな言い方だよ……。

「…いや、俺は瑠璃をずっと独占したい。まず、独占していいのは俺だけだ。」

「いやいやいや。」

私は、渉が凄い発言をしたので喧嘩を中断させた。

「瑠璃、何?」

渉が、首を少し傾げて聞いてきた。

「いや、何、じゃないよ。」