と、勝手に観察。

「……ん」

ヤバっ、この人起きちゃう!?

私は、後退りをするが間に合わなかった。

男の子は、こちらを見た。

「……ん?誰?」

「……えーっと……」

私は、言葉を詰まらせた。

「……好奇心から、屋上へ来た2年生です。」

そう言うと、男の子はプハッと笑った。

「年上だったんですね!好奇心できたんですか。」

「……は、はい。」

おずおずと、私は答えた。

年下だったんだ……。

「僕、勇坂 陽翔-ユウザカ ヒナト-って言います!」