出会いは、立ち入り禁止の屋上で。-先輩、可愛いですね。-


「う、うん!解ったよ!」

陽翔くんの可愛さには負けます。

「本当!?約束だからね?」

「うん!」

すると、陽翔くんは耳元に顔を近づけ、

「約束破ったら……お仕置き、ね?」

低く、いつもとはまた違う声でそう言った。

いつもと違う声にドキドキしてしまった私。

そして、耳元から顔を離すとニッコリいつもの陽翔くん。

「先輩、ドキドキした?」

「へ?……う、うん……」

ボソッと呟く。

「えー、聞こえないな?もうちょっと大きな声で。」

ニヤニヤしながらこっちを見てくる。

今、絶対聞こえてた癖に!