「ひ、陽翔くん……?」

「んぅ……あ、先輩来たんだ!」

陽翔くんは、私の席で寝ていた。

「な、何してるの……?ッてか、どうやって入ったの!?」

私が、校門を開けたんだし……。

「え?……あぁ、校門を跨いで来たんだー。」

「えぇ!」

「だって、この学校の門って低いでしょ?」

「ま、まぁ……。」

私達が通っている高校は、門が他の学校よりは結構低くて、女の子は出来ないかもしれないけど男の子なら身長が小さくても運動神経が良ければ跨いで校内に入れる。

だから、陽翔くんも楽々で入ったんだろう。

凄いよねー。

「で……なんでこんな早くに?」

「先輩に早く会いたかったの!」