12月1日
師走に入りて

子が走る 年の違いは ありけれど
師も師の下では 等しく走る


12月2日
初雪の積もる紅葉を見て

初雪に 透通る朱は 黄昏を
照らす灯りぞ 神の随に


3日
テスト前日に焦りて

後悔は 後先立たぬと 言いけれど
焦りなるものが 我の手阻む


4日
世界史のテスト終わりて

風呂上り 得意顔にて 報告す
「好きこそものの」 一つくらいは


5日
テスト2日目終わりて

放課後に 思はるること 今日をもち
考査はまだき 終りにけり


6日
新選組にまつわる漫画を買いて

雪と梅 豊かな玉の 美しき
見ばやとおぼゆ 皐月の貴方


7日
布団に入りて

引き留める 離れたくないと しがみつき
君の暖かさ いついつまでも


8日
はまずしに行きて

はまずしと スシロー比べ 悩む祖父
ここだけの話 わたしはスシロー


9日
テスト終り部活開始にて

即刻に 帰宅したいと 思われる
しかし近付く 書店の締切