血の気がサーッと引いて行く。
知らない間に、リクを傷つけてしまっていたんだ……。
最低だ、私。
リクがそんな風に思っていたなんて、知らなかった。
リクのはじめての泣き顔と、
心の叫びに、私も泣きたくなった。
「ごめんね……っ。リクがどんな風に思ってたか、全然知らなかった」
「家族にも言えてないことだから、知らなくて当然よ。……でも、辛かった」
家族も、知らないんだ……。
本当のリクを。
本当の、本当のリクは、男の子なんだってこと。
家にも学校にも居場所がなかったリク。
それでも笑顔で居続けたリクは、隠し続けたリクは、本当に強くて、すごい人。
「ぶーが唯一本当の自分でいられるところが、彼女のそばなんだ。はじめて自分が男だって打ち明けたひとだから……」
「私の知ってる人?」
「ううん。千葉に住んでるから」



