さっきリクが言っていたように、心とカラダの性別が違って、
悩んで、苦しんで生きて来た人のことをテレビが取り上げていた。
ーーじゃあリクも、ずっとずっと苦しんで来たということなの……?
「ずっと二人には話したいって、話さなきゃって思ってた。だけど話したら嫌われると思って言えなかったんだ……。でも、咲のキモチに気づいて言わなきゃって、思って……っ」
「リク……」
リクの目から涙がポロポロ出て来て、胸が締め付けられる。
……そんなの、全然知らなかった。
リクはいつも笑ってて、そんなの微塵にも感じさせないから……。
でもこの涙だけで、どれだけリクが苦しんで生きて来たのかが伝わって来る……。
あんなにいつも楽しそうに笑ってて、太陽みたいに明るくて無邪気で。
リクはいつだって傷ついた私を笑わせようと必死になってくれたよね。
でも本当の、本当は、
そんなリクの心も、ずっとずっともがき苦しんでいたんだ。
本当の自分をさらけ出せずに、居場所がないと感じていたのは、リクの方だったんだ。
「気づいてあげられなくてごめんねリク」



