今宵、月下の夜に

「きっとなにか理由があるはずです。諦めずに彼女を探しましょう。もし彼女がなにかに巻き込まれているのなら彼女を助けられるのは愁さんだけなんですよ」


うなだれている彼に力強く言った。

きっと咲希さんは愁さんに助けてほしいはず。


愁さんだけが彼女を助けられる。


「私も協力しますから。言ったはずです。咲希さんが笑ってくれたらそれでいいと」


私の言葉に顔をあげる愁さん。