今宵、月下の夜に

こんな朝早くに誰だろう。

そう思って相手をみる。


画面に表示された名前をみて電話に出た。


「もしもし?咲希さん?」



『…助けてくれ』



「愁…さん…?」


咲希さんの番号なのに聞こえてきたのはいつかの愁さんの声。


少し様子がおかしい。携帯からは、か細い声が聞こえてくる。


「…どうしたんですか?何かあったんですか?」