今宵、月下の夜に

杏那は私に選択肢を与えた。


このまま今まで通り過ごすか、殺し屋になるか。

そしてそのために自らの仕事を隠すことなくみせてくれた。

血なまぐさい光景をみても倒れたりはしなかった。硬い鉄格子の中にいたとき殴られたりして血まみれになっている子をたくさんみてきたから。

暗殺任務を行う杏那をみてこんな風に戦う力があったらいいのに、と思った。

そしたらあの時だってきっと…



「私、殺し屋…なる」


杏那をみてそう誓った。


強くなろう。自分のために、大切な人のために。