今宵、月下の夜に

突然抱きしめられる私。

びっくりして固まってしまう。


優しく頭を撫でられた。

「わたしは杏那。あなたは?」


「…」


「今日からよろしくね」


なにも言わない私を責めずにそう言って笑いかけてくれるその人に不思議な気持ちになった。