今宵、月下の夜に

その瞬間男の子は私を思いっきり押した。

「走れ!」


今まで聞いたことがない男の子の叫び声にびっくりして無我夢中で駆け出す。

後ろは振り返らなかった。




光の先は本当に外だった。何年ぶりだろう。

久しぶりにみる空はすごく新鮮だった。


真冬の大雪の中をひたすら走る。


できるだけ遠くに。