今宵、月下の夜に

その姿を黙ってみながら足に固定していた銃をゆっくりと社長に向ける。


瞬間背後に気配を感じた。


その気配は私とは反対側に来て同じように社長に銃を突きつけた。


挟み込むように突きつけられた二つの銃。

そしてほぼ同時にリボルバーを回した。


カチャ

暗闇ではっきり響いたその音は二つ重なり、同じ部屋にいた者の耳に届くには十分だった。