今宵、月下の夜に

愁が大丈夫っていうなら大丈夫なんだ。

そう思ったらなんだか安心して。

今まで悩んでいたことも全部吹っ飛んでしまった。


「愁っ大好きっ」

精一杯の笑顔で言った。



私たちはそれから数週間の期間を埋めるようにたくさんの話をした。

お揃いのマグカップを持ちながら楽しそうに話してくれる愁。それをみてわたしも嬉しくなって笑った。