今宵、月下の夜に

「これから時間ありますか?」

耳元で囁く彼女の声はやけに甘ったるく、普通の男ならすぐにやられてしまっただろう。



そのあと俺たちは教室を抜けていろんなところを歩き回った。

カフェにショッピングモールに映画館。どれも高そうな場所ばかりだった。


その間隣の汐里は相変わらず俺の体に寄りかかるようにして歩いている。