振り下ろす右腕が合図。 スティックのカウントが重なる。 スネアとバスドラが同時に鳴る。 腹に空気を吸い込む。 あたしはロックの奔流を全身から放った。 笑っちゃうね。 なんてピッタリの歌。 ‘Any Time At All’ いつどんなときでも。 今度こいつで一緒に歌わない、弘樹? 客席の隅っこで突っ立ってんじゃなくてさ。 あんたになら、背中預けてみたいし。 一緒のステージの上が、いちばん、よく聞こえるはずなんだよ。 あたしの全力の気持ちを乗せた、あたしの歌。