ジョン・レノン。 その名を知った瞬間の自分を、あたしはうまく表現できない。 あたしは感じた。 その名が力を持ってるってことを。 ジョン・レノンって響きだけでも、途方もない“流れ”を持ってる。 圧倒的に強引で、だけど安らかな“流れ”を。 幼かったあたしは、あっさり“流れ”に呑まれた。 その流れは、世間ではたぶん、運命とかいう名前で呼ばれる。