ただ生きてるだけで、あたしは歌を生みたくなる。 あたしはたくさんの刺激を受ける。 あたしの中で、刺激が積み重なる。 どんどん積み重なって、ある瞬間、限界がやってくる。 その勢いは、爆発。 歌が生まれる。 言葉はとても追いつかない。 あたしはギターを掻き鳴らす。 爆発は、そのまま音楽になる。 聴いたこともない旋律が、腹の底から噴き上がってくる。 高らかな産声の旋律。 その輪郭を、意味をなさない言葉の羅列でなぞってやりながら。 あたしは喜びに震える。