「じゃあ、ようこちゃんは好きに歌ってよ。 おれらはようこちゃんに合わせて、おいおいアレンジしてくから」 北野さんが言う。 石野さんと北野さんは、よくも悪くも丁寧な演奏をする。 あたしのことをよく見て、ピッタリなリズムを作ってくれる。 あたしは2人の演奏を信頼してる。 「では、お願いしまーす!」 オジサン2人は丁寧なぶん、ちょっとパワー不足だけど。 そこは、あたしが全面的に引っ張る。 ぶっちぎられないように、ついてきてね、オジサン。