12月8日のラヴソング―拝啓ジョン・レノン様―



「暗い中、ひとりで帰れって言うの?」


弘樹にアパートまで送らせた。

見え見えの罠だったけど、17歳の弘樹は引っかかった。

あたしはベッドに押し倒された。


でも、初めての激痛は想像以上だった。

甘い好奇心も一瞬で吹っ飛んだ。


あたしが処女だったことに、弘樹は驚いた。

驚く以上に、心配しまくった。

こいつ、やっぱバカだ。

あたしは弘樹をぶん殴った。

人の処女奪っといて、しけた顔すんな。

喜ぶところだろ、バカ野郎。