12月8日のラヴソング―拝啓ジョン・レノン様―



「おれ、あんたに惚れてる」


沈黙。

イヤフォンから、かすかに「ラヴ・ミー・ドゥ」。


「はぁっ?」


ジョージ少年の怒ったような顔は、ハッキリ赤くなってた。


「前から気になってたんだ。

今日、あんたの歌を聴いてて、完全にやられた。

好きだ。

もうどうしようもない」


ビビッた。

いきなりそんなこと言われたのは初めてで。

ファンとか友達とか、そーいうステップぶっ飛ばされて。

しかも、繰り返すけど、ジョージ・ハリスン系の美少年に。