「おれ、あんたに惚れてる」 沈黙。 イヤフォンから、かすかに「ラヴ・ミー・ドゥ」。 「はぁっ?」 ジョージ少年の怒ったような顔は、ハッキリ赤くなってた。 「前から気になってたんだ。 今日、あんたの歌を聴いてて、完全にやられた。 好きだ。 もうどうしようもない」 ビビッた。 いきなりそんなこと言われたのは初めてで。 ファンとか友達とか、そーいうステップぶっ飛ばされて。 しかも、繰り返すけど、ジョージ・ハリスン系の美少年に。