《次は最終種目のチーム対抗リレーです!出場者はゲートに集まって下さい!》





「よし!準備OK!!」


あたしは気合いを入れ直して、シューズの紐をかたく結んだ!


チーム対抗とは、まぁ読んで字のごとく、3学年協力して色ごとに競うことだ!




だから……。




「猿女。くれぐれも足を引っ張るなよな?」


この冴木野郎が一緒のチームで、
協力して優勝を目指すのもやむを得ないことなんだ!!



くそ~!!



まさかコイツも選ばれてたなんて!!




3学年の内、各学年代表の四人が選抜される。



「おい!そんなこと言ってるけど、てめぇは大丈夫なんだろうな?!アンカーなんだろっ?!!ヘマしたら優勝逃すぞ?」


そう。


しかも奴は一番目立つアンカーだっ!!


「猿、お前ちゃんと俺の活躍見てたのかよ?俺が最後の最後で、んなヘマするように見えるか…?」



くそっ!!



何も言い返せないのが悔しいッ!!