「………………お前、やせ我慢すんのもいい加減にしろよな?」


「は!?なんであたしがやせ我慢しなきゃなんねんだよっ!?しかもなんのために?」


「……………本気で言ってんのか?」


「うん。納得いかないならウソ発見器でも持ってくれば?質問に答えてやるよ。」


「……………。」


「あ!それとアンタ、……先輩に訊きたいことがあるんだけど!なんで許婚の話を受けたんだよ?」


「…なに?」


「だから!なんで親に断んなかったんだよ?!許婚の件!!先輩、事前に相手があたしだ!って知ってたんだろ?!」




そう。


あたしはどうしても腑に落ちなかった事があった。


それはコイツが許婚の件に関して、何も反対してこないことだ!


「猿で、男女(おとこおんな)の“あたし”なんかよりも、もっと綺麗な人とかいるだろ?今からでも遅くないから、相手を変え」