「それに美香ちゃんが気付かないだけで、もしかしたらもう出会ってるかもしれないじゃない?素敵な男性に。」


「え?素敵な…男性……??」


「そう!例えば、悲しみを一緒に分かち合ってくれる人とか、笑顔が素敵な人とかかしら?」



「悲しみを………笑顔……。」




と、その時!!!






『アホ。なんで今までそんな大事なこと周りに言わなかったんだよ?』


『世界一大好きな爺さんなんだろ?!そんなこと言ってもらえる爺さん自身も、あの世で笑ってるよ。きっと。』



『……ありがとな。……嬉しかった!』





!!!!!




「ぬああぁぁぁーーーーーー!!!」



「え?!み、美香ちゃん?!!ど、どうしたの!!?」



あたしの脳裏に突然、


“素敵な男性” とは程遠い冴木の姿がよぎった!!!!




ま、まさか、



信じたくねぇが、



あたしの理想の男性像って……、




もしや冴木っっ!!!??




ガーーーン




この世がひっくり返るほどの驚愕だった…!