「はぁぁぁ~」








片手に地図の書かれた紙切れとアップルデニッシュの入った紙袋をもった長身の青年はあるマンションの一室の前で立ち止まっていた。






どうしてだ



どうしてこうなったんだ。







青年は数十分前のことを思い出しながら戸惑っていた。