信じられないものを見ているように、おじいさんの眼球をわたしは凝視していた。 おじいさん眼球は、くるりと反転し一わたしと目があった。 わたしの膝くらいの高さのその眼球は、ズル、とはいつくばるようにしてわたしに近付く。 戦慄が足元から沸き上がり、わたしは思わず叫んだ。 『早く、早く…出口を教えて!!!』 中西さんはユラリとわたしを振り返り、 『大丈夫よ。わたし達は生きてる人間を傷つけることは出来ないから一。』 ズル、と、おじいさんがまた少し近付く。 『…お願い、早く…。』