愛しい君に何度でも





「じゃあ先輩…。

一緒に行ってくれますか?」



改めて聞いてみる。



後ろ向きで言ったので先輩にちゃんと聞こえたか分からなかったけど、先輩はボソッと耳元で囁いた。




「部活なかったら、いいよ」


「ほ、本当ですか⁉︎」


「嘘ついてどうすんだよ」



確かに。


なんてうなづいて納得してしまう私。



先輩と私はまだそのままの体勢でいたから、周りから視線を集めていたことを今気づいた。



「先輩!
この体勢なんか恥ずかしいです」


「あ、ごめん」



そう言って腕をパッと離して私は先輩と向かい合った。

先輩が離した手がなんだか寂しくて、掴まれてきた腕を自分で掴んだ。