それでも、これから帰ると思うとドキドキが止まらなくて、緊張して鳥肌もたつし、なにより泣いてしまいそうだ。
先輩。
今日だけは。
今日だけは許してください。
本当に大好きです。
「…おい、何こんなところで突っ立ってんの?」
その場でそんなことを考えていたら、どうやらぼーっとしていたようだ。
「ごめんなさい…」
「謝るようなことじゃないだろ」
私は自分のくつ箱からローファーを出して履き替えた。
そしていつものように、先輩の後ろをついて行く。
これでいい。
この距離感が私たちなんだ。
でもいつか
先輩の隣を歩く日が来たら
その時は
今よりも自信をつけていいよね?


