「そーなの!
もう今日めちゃくちゃ運ついてて!
んじゃいってくる」
バシバシと奏多の背中を叩く。
奏多はいてーなと言って私にデコピンしてきた。
「お返し」
しょ、小学生かっ!
「なんだ、アイツ!」
デコピンされたおでこを押さえて、教室から出て行った奏多を見ながら言った。
「まあまあ、奏多にも色々あるのよ。
あんたのその鈍さ、どうにかなんないの?」
「…何言ってるか分かんない」
私は不貞腐れてゆずを見る。
「はいはい。そんな事より、早く行ったほうがいいんじゃない?」
「うん!また明日ね!」
「はーい」
私も教室から出て、先輩が待っている昇降口へ向かった。
先輩と一緒に帰る…
まだ全然実感が湧かなくて、ただ嬉しさだけがこみ上げてきた。


