「自分で…守る女…?」

「でも、間違えだって気づいた。
俺は今、お前を守りたい。」

一翔は真剣な目つきで真っ直ぐ梨華を見た。

「私は…前まではね。守られるって何なんだろうって思ってた。
みんな悩みがあったら誰にもで相談してた。だけど私は相談できなかった…。
でも…一翔に出会って私は変われたの。自分で解決しようって思えるようになった。
一翔のそばにいたいって思った。だから…私も一翔を守りたい…っダメっかなっ…?」

梨華は泣きながら言う。

「梨華…。」

「で、でも!一翔みたいに力っていうか…そういう守るじゃなくて…
私は私で一翔の心を支えたいな…守りたいなってこと…です…」

そう梨華は俯いて言った。

「…お前…可愛い…」

〝ぎゅっ〝

「か、一翔!?」

「少しこのまま…」

一翔はそう笑顔で言った。

(一翔…大好きだよ…)

「梨華…」

〝ちゅっ〝

「ちょっ!!ここ道端なのっ!!」

梨華はそういい突き放す。