泣きじゃくるエリシアを剣の柄で殴り飛ばし、本棚に叩き付けた。 小さな体だ、成人男性が、それも鍛えている男が振るった力に抗えるはずがない。 砕けたガラス破片にまみれ、声を出さなくなったエリシア。 恐らく気絶したか、リリーさんの絶叫に戦士達の笑い声が脳に響く。 「魔法使いはお前か?」 リリーさんは答えない。 エリシアに駆け寄ろうとするも髪を掴まれ動けなかった。