「何で·········何で·········?」





何がなんだかも分からない。






「お父さん·········お父さんなの?」




更に抱き締める力が強くなった。





「ももかぁ·········」



何かが肩に当たっている感触。


私はそれを何とは言わない。






私にも同じものが溢れてる。







「何で······何でよ·········」





「ごめん。ごめん。」




そう謝るのは何時もとは違うトルマ───

いや、お父さんだ。







「ももか·······ずっとこうやりたかった。抱き締めたかった。」




お母さんも抱き締めてくる。




暖かい。




とっても。 暖かい。