「なんで·····トルマは私の誕生日を·········。」
「えっ?誕生日、今日だったんですかー!そうなんですかそうなんですか!尚更すぐ祝ってもらわないと!また1年待つことになっちゃいますよ!」
トルマはすっとぼけた顔を見せる。
「······じゃあいいよ。1年待つし。どうせ今日は玲奈の家で遊ぶ約束してるんだから。」
ももかは不機嫌そうな表情を見せた。
「·········そうですか。」
寂しげな表情のトルマ。
最近こいつはそういう表情を見せることが多くなっていた。
「じゃあ、遊びに行ってくるから。ついてこないでよね。」
ももかは強く部屋の扉を閉めて行った。
「───お友達に囲まれて、毎日楽しそうで良かった·········かな。」


