「楠ーっ!ちょっとこっちこーい!」 「はっ、はい!」 「何ですか?」 私が問いかけると、先生は笑顔で答えた。 「あぁ、楠。お前、公園のゴミ拾いをしたらしいな。」 「あ·······はい。」 「偉いな!今日、賞状が送られるからな!うちのクラスの誇りだな!」 (そ、そのくらいで·········?) ももかにとっては殆どどうでもいいことだったが、先生がやけに嬉しそうだったので愛想笑いを返しておいた。