ももかよりもかなり小さい5歳ぐらいのゆうとくんは、ももかの手を握って歩いている。






「んー、お母さんとは、どこで離れちゃったの?」





「えっとっ·····グスッ おかあさんがお洋服のところに入ってったの·········っ でもっ·······つまんないからっ ヒクッ 一人でどっかいったらっ、いなくっで·········グスッ」





途切れ途切れに言葉を繋ぐゆうとくんをギュッと抱きしめ、



「大丈夫だよ、見つかるよ。」





そう言った。






ゆうとくんはコクンと頷き、またももかの手を握った。






そうやって歩いていくと、遠くから「ゆうと!ゆうと!」という声が聞こえた。






「あっ、おかぁさんっ!」




「えっ、お母さん見つかったの!?」







お母さんは安堵の顔を浮かべ、ゆうとくんも嬉しそうだ。






「よかったぁ·········!」






「あのっ、有り難うございます!ゆうと、ほら、お礼いって!」





「ありがとぉ、お姉ちゃん!」






「いえいえー!」





「本当にありがとうございました!」





そう言うと、ゆうとくんとゆうとくんのお母さんはどこかに歩いていった。