「ねぇ君、どうしたの?大丈夫?」






ももかは渾身の笑顔で男の子に近づく。






だが、男の子は泣きじゃくっていて動く気配がない。







サス、サス






ももかは、男の子の背中を撫で、落ち着くのを待つ。




しばらく撫でていると、男の子が口を開いた。






「おかぁさんっ····おかぁーさんがいないのっ······グスッ」






「そうなの?じゃあ、お姉ちゃんと一緒にお母さんを探そうか。」





「うんっ········グスッ えと、僕、ゆうと·······ってゆーの·········ヒクッ」