「先生、あの忍者たちはどうなりました?」 先生は少しもあたしを見てくれなかった。 さっきの笑顔もうそだったみたいにまじめな顔。 「彼らは殺しました」 「殺した?」 「敵の抹殺は忍者の掟です」 「まっさつ?じゃあ、くさりでしばられて血をはいた人も」 「あれは、怒りに身を任せてしまって少々手荒な真似を」 「いかり?なんでですか?」 「それは内緒です」 「あ!先生!」 あたしはこんなに近くに先生がいる事がとってもうれしく思ってきた。 じわじわと先生が好きな気持ちがわき上がる。