夢中でさけび声を上げながらくさりがまをまわした。
ほっぺに付けられたキズのいたみを感じる事すらわすれた。
素早く回ったくさりがまは忍者に巻きついた。
「うっ」
忍者は動けなくなった。
くさりが忍者をしばった事を確認したあたしは思いっきりため息をはいて、床にすわった。
「白雪!」
先生があたしの方にかけ寄る。
「よくやりましたね」
「先生」
先生は笑顔であたしのあたまをなでた。
あたしはうれしくなって、あたまの中がふっとうしそうになった。はずかしくて、うれしい。
先生はあたしのほっぺのキズを見つけると、こんどはいつもより冷たく暗い目になった。
くさりでしばられた忍者の方へ行き、忍者のあたまをがしっとつかんだ。その直後、忍者は血をはいた。
「先生?」
あたしが先生を呼ぶと先生は振りかえっていつもどおりの顔になった。
その直後、あたしはまたいしきを失った。


