「ねえ、あなたは下りないの」
「イーリスちゃんは?僕は降りられない理由がありますから」
「どんなよ」
「船長から船番頼まれてて」
「何それ。もっと真剣なものかと思ったわ」
「真剣です。だって船長命令ですから」
「ところでなんで俺に敬語使いなの」
「ちょっと待った俺はないだろう」
「これが地なの」
「さすが虹元」
肩を竦めてキングは息を吐く。
「ま、いいけど」
「ここの人たちは皆優しいの」
「ゼウスの仲間なんだ。当たり前」
「星では化け物扱いだったのに、ここにきてからすっかり先輩よ」
「はは、ゼウスに毒されたんだろ」
「ねえ、隠れ毒舌なの?」
「………」
ニコニコニコニコ…
にこにこにこにこにこにこにこにこにこにこにこ…
「…分かった」
イーリスは船を降りた。


