「Wow!!」
「…」
「なんつースタイルしてるんだお前っ☆」
「…」
「あ、日焼け止め?いいよ何がいい?50+でいいか?それとも50+++?」
「…ここの海は赤いのか」
「いや?さっきまできれーなコバルトブルーだったんだけどさ…」
「全員倒れているが何かあったのか」
「…」
ゼウスは大きく息を吸い込んで叫んだ。
「ヘルメスのばかー無自覚ーーー!!!」
混色の暗い色の水着に半袖のラッシュガード。
サンダルと合わせた手袋は相変わらず真っ黒だった。
サングラスまでかけられてはいつもの不機嫌オーラも用無しだ。
「ここまで似合うとはなー」
「お前の笑顔が眩しい」
「ありがと☆」
とか言ってる場合じゃねーと自分で叫び、ヘルメスに見つめられたままぎゃーつくぎゃーつく言っているゼウス。
「くっそマリンスポーツは諦めるか…」
よし、とゼウスが気合いを入れる。
Tシャツを羽織るとヘルメスにも羽織らせ、さていこうと向かった先はプライベートビーチ。
「はいこれボードね♪」
「…ありがとうございます」
「じゃあ早速レッツゴー♪」
「…」
ふえーいと嬉しそうなゼウスを見ながら、ヘルメスは本当に小さな溜息をついた。


