願い事は、口に出すと、叶わない気がするから。 だから、誰にも言わないけど。 ずっと一緒にこのままで居たい。 貴方の事がもっと知りたい。 それでもー 卒業へのカウントダウンは着実に、急ぎ足で、始まっていて。 言いようのない焦燥感を拭いきれないまま、時間は過ぎていく。 雪が溶けてしまう春が、間近に忍び寄っていた。