「でも、なぜか雪美ちゃんの中には悲しみというか寂しさが見えた気がした。俺の気のせいかもしれないけど。それで話しかけてみようと思ったんだよね。」 意外とちゃんとした理由で驚いた。 それと同時にちゃんと見ていてくれる人がいて嬉しくなった。 この人がいい人なのはすごく伝わってくる。 でもまだ心は開けない。 前みたいに傷つくのは嫌だ。 私、まだ笑えない。 突然正気に戻って私は立ち上がった。 びっくりした顔の彼に軽くお辞儀をして図書室を出た。