白い部屋で


『僕はずっとここにいるから
現実とか夢とかわからない。』

「一人暮らし?」

『うん、親は僕が13の時にいなくなった。』

「………。」

『街にはたまに行くんだ。
そこには人もいる。学校にだって行ってるよ?』

学校いってたんだ……

『そして、こないだ。
学校帰りに歩いてたら道に日和が
倒れてたってわけ。』

「わたしが……」