白い部屋で


「私、ここの世界がわからないの」

『ここの世界?』

「私の中でここは夢の中なの。
私が寝てる時の夢の中」

『じゃあ、日和が目を覚ましたら
現実に戻るってこと?』

「そう、それでね?」

『うん』

泉くんは真剣に聞く