「ありがとうございます。またね」 優しい声に自然と高鳴る鼓動 『あっ、はい……あの………』 店内から溢れる花の香りが 『今度食事に …いや…えっと…その』 今日もまた 私の背中を押した 春野 美琴(ハルノ ミコト) 22歳 雪が降る少し前の季節。 この日私は、ありったけの涙を流し 声枯れるまで笑った