「ふざけんじゃねぇよっ!」
瀬川様は誰もいなくなった教室で叫んだ。
「せ、瀬川様っ…」
「何で止めなかったんだよ、このアホッ!!」
「ご、ごめんなさいですわ…」
「まぁまぁ瀬川。
和歌奈に落ち度はないと思うけど…」
「うるせぇ口出しするなドアホッ!!」
「え?
何で俺の方が、扱いヒドいの?」
「俺よりマシだと思うぞ光一」
「お、お兄様っ?」
いつの間にか現れた一光お兄様。
何だか久しぶりの登場のような気がしますわ。
「久しぶり和歌奈ちゃん。
カナコちゃんはどうしたの?」
「実はですね…」
同じ話を、一光お兄様にもした。
「稲村桜?
もしかして黒髪にバレッタの子か?」
「そうですわ。
よくご存知ですわねお兄様」
「当たり前じゃん。
女ならすぐ覚えるの俺」
その記憶力、他の所で生かせませんかしら?
一光お兄様、成績良くありませんから…。


