天才な彼を笑わす方法








☆和歌奈side☆




「鳳」



帰りのホームルームの時間、担任があたしを呼んだ。



「帰りのホームルームをやるんだが。
宮野はどうした?」



カナコさん?

あたしはカナコさんの席を見た。

…誰もいない。

もしかして、まだ桜さんに連れて行かれたまま帰って来ていないんでしょうか?



「た、多分トイレだと思いますわ」

「そうか…」



先生はあたしを疑うこともせず、帰りのホームルームを終わらせた。




「和歌奈」

「コウちゃん…」

「カナコさんまだ帰って来ていないのか?」

「みたいですわ…」

「…どういうことですか?」



後ろには瀬川様がいた。




「実はですね…」



瀬川様に伝えてはならないと思いながら、あたしは全て話した。