有無を言わせないような瀬川の強い口調に、桜ちゃんは立ち上がる。
私は先ほど瀬川が桜ちゃんへ言ったことが信じられず、立ち上がれなかった。
「…どうした?」
「瀬川…あのさ……」
「何だ。
驚いて立てないのか。…ほら」
スッと出される手。
…え?
この手、つなげと?
…瀬川、めちゃくちゃキャラ変わってませんか!?
ついていけないんだけど!
瀬川…こんな性格していたんだ…。
「早くしろ」
「う、うん」
私は恐る恐る、その手を握る。
…!?
「瀬川どうしたの!?」
「は?
何言っているんだ。
寝言は寝て言うのが当たり前だろ」
さりげなく毒吐かれたけど、そんなこと気にしている暇はない。
「手、めっちゃ熱いよ!?
もしかして瀬川、熱でもあるんじゃないの!!??」
勢いで、恥も忘れて、空いた手を瀬川のおでこへ当てる。


