「鳳」
「わかっていますわ。
カナコさんはあたしにとって大事な友達。
鳳財閥全力で探しますわ」
あたしはスマホを取り出し、執事長に連絡。
すぐにオッケーしてくれた。
だってあたしはあんまり我が儘言わないの。
迷惑をかけたくないから。
「瀬川様。
この際ですから、ハッキリしなさいな」
「え?」
「瀬川様は、桜さんとカナコさん、どちらが好きなんですの?」
「………」
「あたしから見ると、カナコさんのように思えますわ」
「………」
「だって一光お兄様の噂を聞くと、桜さんとは無理矢理付き合っている気がしますわ」
「………」
「カナコさんには素を出している気がしますわ」
「…別に僕は……」
「あれ?」
ふと教室に響いた声。
あたしたちは一斉にドアの方を向いた。
立っていたのは、
「カナコさん…?」


